ひさしぶりの構築記事になります。
しばらく構築記事が上がらなかった理由は、結果が出なかったからです。
今回は、4月のINC、ランクマッチ、5月のJCS予選まで使い続けたゴチルゼル軸のオーガザシアン構築を、記録として残すために記事を上げることにしました。結果は出せていないので強い構築ではないと思います。すみません。
ですが、VGC2022ルールで自分で組んだ構築の中で最も構築精度高く組むことができたパーティで、お気に入りのパーティです。
◆戦績
INC April. 最高レート1825 予選敗退
PJCS予選大会 最高レート1767(結果的にボーダー越えのレートだが、このあと潜り敗北) 予選敗退
てるチャレオフライン#1にて使用 ベスト32
◆構築経緯
・3月予選の結果を受け、RinyaSunと白馬パルキアが大きく数を増やしているのを見て、すぐにゴチルゼルが活躍できる環境になったことを確信しました。
・ゴチルゼルと合わせてこれらのメタ対象に勝つことができるカイオーガ+ザシアン+ランドロスの組み合わせまで固定して採用。
これらと相性の良い追い風軸をベースに構築をスタート
・ゴチルゼルは選出するパーティが明確に決まっているポケモンで、それ以外の相手と戦う際の手を広くしたかったため、
盤面を作るカイオーガ+ダイマックスエース2匹の構造を取り、カイオーガ系統とのマッチで特にパワーを出せるエースとしてカミツルギを採用。
これで、追い風+ザシアンorカイオーガで、相手のリソースを吐かせながら盤面づくりをし、ダイマックスエース(ランドロス・カミツルギ)を相手によって選択して通していく戦い方をメインに据えることができました。
・4月予選時は
とトルネロスを採用した形で、てるるんがこの構築で予選を抜けてくれました。
自分は抜けることが出来ませんでしたが、本当に嬉しかったなあ。
・この4月予選で明確に課題となった対ソルガレオ、ディアルガ、そして化身ボルトロスへの動きを再考し
トルネロス→エルフーンの採用 かつ、各ポケモンの配分を調整することで完成としました。
◆個別解説
カイオーガ@しんぴのしずく
しおふき、こんげんのはどう、こごえるかぜ、まもる
・雨ダブルダメージ根源の波動で、ダイマリザードンを倒せるしんぴのしずく
・S112で、基本的なグラードンの下を取り対面時に天候をとりつつ、追い風で黒バドレックス抜き
・追い風+しおふきや、こごえるかぜで、自分のダイマックスエースを通すための展開づくりをメインとした運用。
追い風+カイオーガ自体が相手に要求するリソース値が大きく、こういった使い方においても非常に優秀でした。
・RinyaSunに対しては、カイオーガ+ゴチルゼルの選出で天候をとって戦います。
相手がトリトドンを立てるプランであってもゴチルゼルがトリトドンによるダイマックス以外の展開を阻止でき、それ以外のポケモンにはカイオーガが通るのでゴリ押し。
トリトドンダイマックスしてくる相手に対しても、後からこちらは裏のカミツルギで回収することができます。
ザシアン@くちたけん
きょじゅうざん、じゃれつく、みがわり、まもる
・ボルトロスを手助けきょじゅうざんで倒せる確率を最大化するために意地A特化。
ザシアンを突然ワンパンして拾える試合も増えました。
ガオガエンの威嚇込みでもじゃれつくでHパルキアを倒すことができます。
・Sはエースバーン抜き→インテレオン抜きと変更。おいかぜやこごえるかぜ、ダイジェットと展開するので最速でないことによる不自由はほとんど感じませんでした。
・ゴチルゼル+じゃれつくみがわりの構成で、白馬パルキアのイエッサンパルキア、モロバレルパルキア、ガオガエンパルキア、サマヨールパルキアなど、レジエレキを前においたビートダウン展開等以外にはどの選出にも基本的に対応可能。
副産物でイエッサンキュレムにも即勝利できます。
キャッチして挑発で置物にしつつ、パルキアのスロットからザシアンで倒していき、どうしてもトリルが止まらない対面は、みがわりを張って遅延して裏からオーガツルギを押し付けることで基本的には有利な勝負になります。
・格闘技を採用していないために苦しくなるソルガレオやディアルガ、ナットレイは、ゴチルゼルとカミツルギを通すプランを取ります。
ランドロス霊@しろいハーブ
・陽気ザシアンのきょじゅうざん確定耐え
盤面展開→ダイマックスエースを通す動きはこちらが先にポケモン倒れていることが多く、相手のザシアンに威嚇が入らないかつダイアースからスタートしたい盤面が必ずあるため、威嚇無しできょじゅうざんを耐える配分にしました。
・オーロンゲのこわいかおを貰わないためのしろいハーブ採用
・グラザシやエレキ黒バドを相手にするときに選択する一匹目のダイマックスエース。
カミツルギ@いのちのたま
リーフブレード、つばめがえし、スマートホーン、せいなるつるぎ
・ビーストブースト1回のダイスチルでザシアンを倒せるライン、ダイジェットでゴリランダーを倒せるラインが魅力的かつ、こちらのダイマしないカイオーガ展開に強いダイマックスカイオーガやカメックスへの要求札がぐっと減る命の珠での採用しました。
本当に強かったです。
・このポケモンがいるかつカイオーガがダイマックスしないので、トリトドン絡みにも不利を取りません。
ムーンフォース、おいかぜ、てだすけ、わたほうし
・カメックスのねこだまし+ダブルダメージ黒バドレックスのアストラルビット耐え
・採用したい技はたくさんあるものの、(当時の)ボルトロスを討伐するためのてだすけ、エレキ黒バドレックスにおいつくためのわたほうしを外すことができず、この構成に。
この2つの技を目的にトルネロスからエルフーンへ変更しました。(実際は自分で思いついたわけではなく、この構築について相談したプレイヤーに提案してもらいました)
ゴチルゼル@フォーカスレンズ
てだすけ、さいみんじゅつ、ちょうはつ、ねこだまし
・フォーカスレンズは、技を後攻で打つと命中が1.2倍になるアイテムです。
4月予選では、防塵ゴーグルをもたせたサイドチェンジ型を使用しており、ディアルガやソルガレオに対して、ザシアンのみがわりとゴチルゼルのサイドチェンジでダイマックスを枯らすプランを取っていたのですが、結局勝ちきれないことが多かったため、72%で明確に勝ちになるフォーカスレンズ催眠術を採用しました。
技スロットひとつとほぼ機能していなかったアイテム枠一つで、本来勝てないマッチが72%で勝ちになるという破格の性能。
そもそもゴチルゼルは挑発、てだすけが本当に強いので、サイドチェンジはもともとほとんど使用機会がなく、すぐに変更を決めました。
・選出する相手は、グラザシ、白馬パルキアその他トリル軸、イエッサンキュレム、ディアルガ、ソルガレオ等
・他のレギュレーションでもダブルバトル・トリプルバトルのゴチルゼルはかなり手に馴染むので好んで使用してきたポケモンで、プラン立てがとてもしやすい性能を持っています。
◆自分語り
・2019年からVGCをはじめました。
ダブルバトルの経験も殆どなく、全国予選で敗退しましたが、お友達みんな全国出場していてすごく悔しい思いをしました。
・WCS2019のDay2まで勝ち抜いたスボミーさんが、帰国した日にその足で世界大会の凄さを語ってくれました。
VGCプレイヤーではありませんでしたが、2012から全国とWCSは見ていたこともあり、絶対に全国大会そして世界大会に行きたいと思うようになりました。
・1年間めちゃくちゃポケモンをやってついに全国予選を抜けたVGC2020は、コロナウイルスの影響で会場大会も世界大会も開催されず、トップカットに残っても世界権利は付与されませんでした。
翌年の2021年はオンラインの全国大会に出場したものの、会場大会には20人しか参加できませんでした。
後出しで50位以内に世界権利が付与されましたが、20位を目指して特攻していたのでこれも獲得できていませんでした。
・そして迎えたVGC2022、満を持して会場での全国大会・世界大会の開催が決定しましたが、実力不足で全国予選すら抜けることが出来ませんでした。
悔しすぎて仕方がなかったです。予選抜けがかかった試合が3回あり全て負けたのですが、根源の波動を外したところや、相手のカイオーガの守るを深読みしてリーフブレードを打てなかったところが何回も夢に出てきて本当に辛かった……
・本当に心が折れかけていましたが、やっぱりどうしても世界大会現地に行ってみたいし、今年のJCSを観戦してよりその思いが強くなりました。
・来年の全国予選を抜けて、世界権利を獲得するためには、きっと今よりも何段階も実力をあげないと叶わないと思います。圧倒的に実力不足すぎる…
それでもどうしても行きたいので、(まだ今年のWCSも開催されていないですが)来年必ず掴むことが出来るように1年間もっともっと努力しようと思います。本当に強くなりたい、どうすれば世界にいけるくらい強くなれるか教えて下さい。本当に
・WCS2022 応援している選手がたくさんいるのでとても楽しみです!
知り合いじゃなくても日本人選手が映ったら応援しちゃうのに、知り合いが世界大会で活躍してるの見るって最高じゃないですか!?
VGC2022も楽しかったです。
ありがとうございました!!