PJCSの本戦も終わりましたので、予選で使用した構築も記録に残しますその②。(過去の構築なので個体紹介だけですが…)
今回はPJCS2024 予選第3回で使用し、本戦権利獲得ラインである上位150位に入ることができた構築になります。
当時書いていたメモがベースなので、今の環境を考えると違和感のある記述もあるかもしれませんが、ご了承を……
◆結果
28-10 最終レート1749/45位
今年2度目の予選抜けライン達成になりました。
◆使用構築
・考察の結果、スタンミラーにおいてハバタクカミのマジカルシャインの通りが良く、高火力のマジカルシャインを複数回通すことが崩しとして多くの構築に対して有効だという結論にたどり着きました。
・これを達成するため、ゴリラガエンの猫サイクルでハバタクカミをサポートする動きを軸にしようとしましたが、
①火力をこだわりメガネに頼ると、守ることができずゴリラガエンでねこだましや捨てゼリフを打つターンを創出できない(その間にハバタクカミが倒されてしまう)→守るが必要
②ようせいのハネ+守るで採用すると、どうしても耐久か素早さを削ることになり、相手のSブーストカミ絡みの並びや、速いメガネハバタクカミにダメージレース負けしてしまう。
という課題に直面し……
メガネSブーストハバタクカミを使うことにしました。
Sブーストハバタクカミで瞑想を積めば実質メガネSブースト!!!()
構築フォーマットは、もともと使用感の良かったアーニャさんの構築
(https://twitter.com/SPY_Anya11/status/1766420469555822807?t=OcAzVtYorOMv9YwI3A0XyA&s=19)
をベースにして、上記のコンセプトをもとに自分の持っていきたい方向性へチューンしていきました。
この構築から強い要素、今の環境では使いたくない要素、可変の要素を拾うことができたことが、大きく自分の構築完成に貢献してくれました。
◆個別解説
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:フェアリー
H244 B124 C4 D4 S132
161-*-91-156-156-189
・オーガポン、ゴリランダー、ガオガエンの3匹のサポートポケモンと守るを駆使してめいそうを積み、マジカルシャインで崩しを行うことを目指します。
・前述の通り、守れるメガネSブーストカミのつもりで使っていたのでものすごく使用感が良かったです。
一貫性の高い技を押しつける展開作り→スイーパーで回収 の動きがローテーションバトルと組み立てが似ており、自分のポケモン人生で積み重ねてきた力を発揮しやすい軸だったと思います。
・相手のスタンパーツであるめいそうタケルライコとの積み合いにも強く、ミラーマッチを制す上で非常に強力な駒となってくれました。
テラスタイプ:みず
陽気A252 B4 S252
175-182-121-*-80-163
・ハバタクカミのマジカルシャインによる崩しをカットする炎テラスタルポケモンの回収と、ガオガエンに対する崩し、そしてきあいのタスキによるスイーパーのすべてを担います。
・この時期はブリジュラスがみんなウーラオスにエレクトロビームからスタートしてきたので、タスキを盾にインファイトを返し、縛り返すところからスタートすることで、相手に追い風ターンを有効に使わせない動きが強力でした。
ガオガエン@オボンのみ
テラスタイプ:くさ
わんぱくH252 A4 B100 D108 S44
202-136-135-*-124-86
・ハバタクカミorタケルライコで崩しを行うための盤面作り・サポートを行います。
・ねこだましやいかく、捨てゼリフでハバタクカミorタケルライコの行動回数を捻出し、これができないターンはハバタクカミを守らせ、ゴリランダーやオーガポンとのサイクルを回すという動きが基本になります。
・別の記事にも書きましたが、このルールにおいては「対面操作」の価値が高いと考えており(全体的にポケモンの耐久値に対して火力の水準が高く、並のサイクルは安定しにくいルールであり、その中で自分が火力を押し付けやすい展開作りがゲームの勝敗を握ると考えているため)ガオガエンの強さをその能力に見出し、これを意識した採用・運用となりました。
ゴリランダー@とつげきチョッキ
テラスタイプ:ほのお
意地H140 A196 B4 D92 S76
193-187-111-*-102-115
ウッドハンマー、10まんばりき、グラススライダー、ねこだまし
・ハバタクカミorタケルライコで崩しを行うための盤面作り・サポートを行いますその②
・それだけでなく、フィールド書き換えによる対イエッサンブリムオン性能、対ガチグマ性能、グラススライダーによるマジカルシャインと複合しての押し込みなど、やはりこのポケモンの採用でしか同時に満たすことができない要素が多く、採用せざるを得ませんでした。
・もはや言うまでもありませんが、グラスフィールドとたべのこしめいそうタケルライコの相性も抜群です。
タケルライコ@たべのこし
テラスタイプ:フェアリー
控えめH180 B4 C116 D20 S188
223-*-112-189-112-119
じんらい、めいそう、まもる、ハイパーボイス
・めいそう+ハイパーボイスを採用したタケルライコになります。めいそうハバタクカミを立てにくい相手に対して立てていく、第2のエースポケモンです。
自分の中では、積み技と全体技はかなり相性が良いと考えていて、試験的にハイパーボイスを採用したところ好感触だったので本採用しました。
積み技はその性質上能力アップに1ターンを要するので、その後の行動回数n回に対して、n+1回分の行動以上のパフォーマンスを出すことができる場合に分かりやすく有効だと考えています。
と同時に、瞑想を積んだあとの行動を1回守るで防がれることは、行動1回分以上のアドバンテージ損を被っている場合が多いです。
迅雷を打たない場合、タケルライコは基本的に行動が下からになりやすいので、よりこの性質が当てはまりやすい(アドバンテージ損になりやすい)と考えています。
これを踏まえると、積み技+全体技の組み合わせは、最大値は劣るかもしれませんがダメージにある程度の最低保証が見込めるので、今回のようにダメージトレードの回数を多く確保できる構築では採用の価値があり、竜の波動を切ってハイパーボイスを採用する価値があると考えました。
トルネロスの前で積んでランドロスの後投げにハイパーボイスが入って味方の圏内に入る展開などもあり、とても活躍してくれました。
・ノーマルテラスタルによるさらなる火力上昇も試しましたが
①そもそもハイパーボイス+他のダメージの複合でダメージレースに買おうとしており、このポケモンで倒し切る火力は出せないこと。
②めいそうライコとして圧倒的にフェアリータイプの耐性が優位
の2つの理由から、テラスタイプはフェアリーに決定しました。
オーガポン@かまどのめん
テラスタイプ:ほのお
陽気H204 A44 B4 D4 S252
181-146-105-*-117-178
ツタこんぼう、ウッドハンマー、ニードルガード、このゆびとまれ
・このゆびとまれによるサポートがメインでありながら、ハバタクカミの行動ターン確保の障害となるゴリランダー、水ウーラオス、モロバレルに対して高打点を持っているという 非常にコンセプトにマッチしたポケモンとなっています。
・サポート性能を強く意識したHSベースの配分であり、努力値を火力に回せなかった分をウッドハンマーの採用や、テラスタルによるAアップで補うことができており、非常に柔軟性のあるポケモンでした。使用感◎
以上になります。
正直第3回予選はトルネロス軸の追い風構築の数が多く、さらに多様化が進んでいたこともあり全体的に厳しいマッチが多かったです。
それでもなんとか勝ち切ることができたので、少しは上達できたかなと感じられた大会でもありました。
構築というよりは、そのポケモンに対する考え方やルールの考察メインになってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。