2024/4/21 PJCS2024本戦 いわゆる今年の全国大会に参加してきました。
3回の予選を突破した上位150人×3=450人で行われる大会で、本大会の上位64名に入ると、オフラインで開催される全国決勝大会と、ハワイで開催される世界大会に参加する事ができます。
今回はこの本戦で使用した構築についての記事になります。
(第1回、第3回の予選で2度、本戦獲得ライン以上の成績を残すことができたので、予選で使用した構築も記事に残しました!大したことは書いていないですがもしよろしければ…)
第1回予選(最終レート1760/104位)
https://soprano3yuiui.hatenablog.com/entry/2024/04/23/190453
第3回予選(最終レート1749/45位)
https://soprano3yuiui.hatenablog.com/entry/2024/04/23/190616
◆結果
11勝4敗
最終レート:1600.518
最終順位:9位
全国決勝大会・世界大会権利獲得!!
戦績
◯✕◯◯✕ ◯✕◯◯◯
✕◯◯◯◯
◆使用構築
・第3回予選でも使用した、ゴリラライコウーラのようなスタンダードパーツはその数値の高さと対応範囲の広さが非常に強力で気に入っていたのですが、第3回目の予選大会以降、雪を含む構築アーキタイプの増加や、追い風構築・クレセガチグマの形が洗練されてくるなど、環境においてかなり当たりが厳しくなっていました。
これらに勝つようにチューンできないわけではないのですが、こういった相手に手厚くすると、今度はスタンミラーで相手にサイクル負けするという問題を抱えていました。
・そこで、この問題の解決を目指して今回は非常に攻撃的なオーガポンを主軸にして構築しました。
今回のパーティーは、イエッサンとゴリランダーの2匹のフィールドポケモンによるサポートで、上記の構築に崩しを行いやすいエースである3Wオーガポンを押し付けていくパーティーになります。
◆個別解説
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:フェアリー
臆病 H244 B124 C4 D4 S132
161-*-91-156-156-189
・追い風系統に対して対等に戦うため、スタンミラーでオーガポンのツタこんぼうを強く使うために、Sブーストのハバタクカミを採用。
・オーガポンでは打点が通しにくいドラゴンタイプ等へのフェアリー打点としての役割も担います。
・メインで打点を出すオーガポンが単体攻撃技(守るによる行動のロスが大きい)なので、複合してダメージを出したいときに、相手の守る1手でこちらが2手損にならないよう、ムーンフォースではなくマジカルシャインを採用。
・サポートメインなので場持ちを意識した配分ですが、相手のトドロクツキより先にブーストエナジーが発動するかどうかで毒寿司相手への圧力が桁違いなので、Sを最速トドロクツキ抜きに設定しました。
ウーラオス(れんげきのかた)@きあいのタスキ
テラスタイプ:みず
陽気 A252 B4 S252
175-182-121-*-80-163
・おいかぜやトリックルーム相手に対して一方的にゲームを作られない+このルールで最強格の一つと考えているきあいのタスキでの採用。
スタンミラーにおいて、オーガポンで手が出にくいガオガエンや炎ゴリランダーへの打点として、欠かせない役割を担っています。
・最速を取った理由は、ウーラオスミラーだけでなく、パーティー単位でやや不利を取るウガツホムラをこごかぜ1回で抜くためです。
・その分不足する火力を補う選択肢として水テラスタルでの採用を決めました。
ゴリランダー@とつげきチョッキ
テラスタイプ:ほのお
意地 H140 A252 B4 D76 S36
193-194-111-*-100-110
ウッドハンマー、10まんばりき、グラススライダー、ねこだまし
・ねこだましとグラスフィールドでオーガポンが攻撃を通すためのサポートができ、同時に採用するだけで広い範囲をカバーできるポケモンです。
・一時はモロバレルで対トリル+いかりのこなによるサポートを満たそうと試みましたが、オーガポン自身のグラススライダーが強力なことと、もはや環境のトリル構築(主にクレセガチグマ・イエッサンブリムオン・コータス系統)は、モロバレルを採用しても解決していないので、やはりゴリランダーである必要がありました。
モロバレルはオープンシートBO3では(相手のモロバレル対策が見えるため)非常に強力ですが、クローズドシートのBO1では見えない草テラスタル、見えない防塵ゴーグルに引っかかる可能性もあり、なるべく積極採用したくないという思いもありました。
タケルライコ@いのちのたま
テラスタイプ:でんき
控えめ H228 B4 C252 D20 S4
229-*-112-207-112-96
・電気テラス珠じんらいや珠りゅうせいぐんによる想定外の火力をグラススライダーやこごえるかぜと複合することで強引な盤面解決ができるポケモンです。
・オーガポン、ゴリランダー、ウーラオスと物理で攻めていくことが難しい相手 特にコータスなどに対して強力な駒になります。
・イエッサンによるトリックルームからゴリラライコ で殴り切るプランを組み込んでいるので、Sは最低限に抑えつつ、ほぼHC(珠ダメ最小)での運用となりました。
オーガポン@かまどのめん
テラスタイプ:ほのお
陽気 H60 A188 B4 D4 S252
163-164-105-*-117178
ツタこんぼう、つるぎのまい、グラススライダー、じだんだ
・このパーティーのエースです。第3回の予選頃から炎オーガポンを使っている中で、このポケモンの技範囲に強力な崩し性能と可能性を感じつつも、絶妙な通しにくさを感じていました。
じだんだを採用するとスタンミラーにおいてガオガエンやタケルライコ、炎テラを切ったゴリランダーやパオジアンに打点を持ち、これらを含む並びを崩すことができますが、
草技を採用しないと、水ウーラオスや水オーガポンに手が出にくく、
この両方を採用するとガオガエンによるいかく・捨てゼリフのサイクルで簡単に黙らされてしまうからです。
そこで今回はニードルガード不採用、剣の舞+攻撃技3つの思い切った採用をし、このオーガポンをサポートすることで通して行く方針で構築しました。
・剣舞+じだんだでガオガエンやタケルライコを倒すと相手視点草技がないように見えてそのままウーラオスやハバタクカミにグラスラを通させてくれたり、
剣舞+グラスラを見せたあとだと、相手視点じだんだの採用を切りやすいのでライコやガエンにテラじだんだが通ったりと
BO1における崩しで非常に強力な認識ひっかけを仕掛けることができました。
・オーガポンミラーで上を取りたいので最速、ウーラオスの水流連打程度は耐える耐久を確保しつつ、相手のイエッサンをテラツタこんぼうで倒せる確率を上げるためになるべくAを上げる形をとりました。
・このルールを通して水・炎・岩すべてオーガポンの評価が非常に高く、まさか最後にニドガを切ることになるとは思いませんでしたが、このポケモンを信じて良かったです。文句なしの強さでした。
イエッサン@ゴツゴツメット
テラスタイプ:フェアリー
のんき(S 個体値31) H252 B252 D4
177-*-128-115-126-94
・このパーティーのNo.1サポーターです。
この指によってオーガポンが剣舞をするターンを創出するだけでなく、ゴツメによる火力補佐、サイコフィールドによってオーガポンを先制技から守ることもできます。
・このスタンっぽいメンツの中にガオガエンやパオジアンでなくイエッサンが単体で採用されているのは珍しいかと思いますが、オーガポンからニードルガードを切った以上、サイコフィールド・このゆびとまれレベルの行動回数捻出力がどうしても必要だったので、このポケモンの採用に至りました。
・Sは無振りゴリランダー抜かれに設定して対面でフィールドをとりつつも、ガエンバレルなどの並びに上からサイコキネシスを押していくことができるよう、個体値31の下降補正(実数値94)で採用しました。
・並びから判断できずに対面してしまった悪ウーラオスの前で生存するため、そしてカイリューのスケイルショットによるS 上昇を1ターン拒否したいときに切ることができるフェアリーテラスタルでの採用となりました。
・イエッサンとゴリランダーを横で出し入れしながらグラスラを通したり先制技をシャットアウトしたりする動きでアドバンテージを重ねる展開が強力でした。
◆選出パターン
相手の構築から、どのプランを通したいかを判断してそれに応じて柔軟に選出します。
柔軟な選出パターンがスタン駒(ゴリラライコカミウーラ)を使っていることのメリットでもあります。
・剣舞オーガポンを通したい
イエッサンオーガポン(+カミウーラやカミゴリラなど)
・剣舞している余裕がなく、オーガポンで切り合う必要がある
ハバタクカミオーガポン(+ウーラゴリラ、ウーラライコ、ゴリラライコなど)
・追い風を通されると一方的に負けそうだ
・トリックルームが有効に働きそうだ
イエッサンウーラオスorオーガポン(+ゴリラライコなど)
その他 あり得ない選出パターンはなく、相手によって臨機応変に
構築紹介は以上になります。
ついついたくさん書いてしまいました、読んでいただきありがとうございました🙏
◆自分語り
世界大会だけを目標に取り組み続けてきたので本当に嬉しいです。マジで嬉しい、これに尽きます。2月予選抜けてから毎日ずっとこの4/21に勝つことだけを考えて生活してきました。
2022、2023も個人的には自分のできる限り目一杯努力したつもりでしたが、2年続けての予選敗退となっていました。
もちろん去年がだめで今年抜けられたことには時の運や噛み合いみたいなものに大きく起因していることは承知のうえですが、
今年は去年までと大きくポケモンへの取り組み方を変え、「根本の地力となる部分」を上達させることを意識してやってきました。
(そう取り組むようにスボミーさんが導いてくれました。去年までの取り組みの何がダメでどう変えると良いということを、昨年5月にみっちり教えてもらいました)
去年まではどうしても自分はVGCにおいては格下で、プレイング勝負は分が悪いという思いが先行していました。
その時だけ勝つための初見殺しや対策外のポケモンを必死に探して、起こり得る盤面をひたすら覚えてプレイスキルの低さをカバーしようとしていたのですが………あまりに基礎力がなさすぎました。
これではせっかく1年VGCに取り組んでも全然実力が向上していないなというのを年々痛感していて、遠回りでもやっぱりスタンから始めて基礎力を身につけるところからだなと。
昨年敗退してからはずっとこのスタンスでやってきました。
それが実を結んでいたのなら本当に嬉しいことですし、来年のルールも今年の蓄積分上達したところからスタートできれば良いなあと思っています。
◆感謝を伝えたい人達
あえて超簡潔に
・スボミー(さん)
恩師
・てるるん(さん)
自分も選手なのにありえないほど応援してくれた
・りんあっとかげろう(さん)
タケルライコ貸してくれてありがとう
・一緒に遊んでくれる人達
ポケモン絡みで一緒に遊んでくれる人たちがいるのが本当にモチベーションに繋がってるし、みんなを追いかけてポケモンずっとやってる。
カンザキcona リンヤさしすぎんなん(さんさんさんさんさん)らへん
以上。本当にありがとうございました。
っしゃあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!